Fitness ― 2012年09月20日 09時08分
正直、小さな頃から運動らしいことはしてこなかった私ですが、
親の特訓のおかげで唯一自慢できるスポーツはスキーでした。
学校のスキー教室で上級者だったくらいのレベルですが
山頂から滑り降りるのがとても好きでした。
今年に入ってから時間を見つけてフィットネスに通っています。
以前から軽く走って健康になりたいという思いはありました。
そこで、決定的なキッカケが訪れてしまい…
昨年あるオペラの演出で傾斜の舞台上でアクロバットな運動を
要求され、慣れないことをしてしまったせいか、お稽古中に
足を捻挫をしてしまいました。
こんな理由で運動を始めたのですが、いまではストレス解消や
施設内にあるジャグジー風呂が目的になってきています。
あまりストイックにはまってしまうと長く続かないかな、と(!?)
自分のペースで楽しむことにしています。
不摂生になりがちなオペラ歌手ですが、なるべくお料理もして
健康維持を心掛けています!
それでは、仙台で元気に多くの方々とお会いできますように!
安藤赴美子(ソプラノ)
Nature ― 2012年09月19日 11時07分

夏は北海道!という訳で蒸し暑い東京から離れるために
出身地の札幌へ飛びました。
ところが、今年は札幌もかなり湿度が高く日中は暑くてちょっと
予想が外れてしまい残念でした。
リサイタルに歌う「この道」にも出てくる時計台。
正しく札幌のシンボル!
時計台の2階では小さなコンサートも出来るスペースがあるのですが、
毎時鐘がなるそうで利用者は鐘の時刻を休憩時間帯に合わせるようです。
地元に帰るととても気分がゆったりします。
人の歩く速さや時間の感じ方が東京とは違うせいなのでしょうか。
ふと空を見上げることが多くなったりもします。
雲が面白い形をしているな、夕焼けが綺麗だから明日は晴れるなぁ
など「自然」と繋がる機会が多いことに気づかされます。
こんなことは、忙しい首都圏の生活では忘れがちです。
大げさな表現かもしれませんが、自然と人が共存しているところに
居ると、大変な一面があることは確かですが、心の落ち着きを
取り戻します。
音楽の根源って、きっとこういう気持ちと同じなんじゃないかな
と思うのです。
クラシック音楽はやはり魅力に溢れています。
安藤赴美子(ソプラノ)
Shang-hai ― 2012年09月18日 10時35分

今度は中国、上海。今年5月に日中国交40周年記念演奏会で
第九を歌いに行きました。
中国の凄まじい発展を目の当たりにし、高層ビルのおびただしい
数と人の活気、ツアー客の混雑にただ唖然とするばかりでした。
本番を控えていると出掛けてみたいところがあっても観光らしい
ことはほぼ出来ないのですが、公演を聴きにきた両親と合流し
少し見て回る時間も作ることができました。
公演は日本センチュリー交響楽団と上海交響楽団、中国人ソリスト2人、
日本人ソリスト2人、そしてびわ湖アンサンブルと上海歌劇場合唱団
でした。大盛況に終わり、外交関係の方々もとてもお喜びになって
いらっしゃいましたから、やはり日本人としてこういう大切な折に
日本の歌手として接することができることは何より幸せです。
国境を越えて音楽で繋がって行く喜びを体感することが出来る
素敵な役目を頂けることにいつも感謝しています。
安藤赴美子(ソプラノ)
Seoul ― 2012年09月17日 10時03分

アジアで公演した2つのことを書こうと思います。
まずは、ソウルで上演したプッチーニ作曲オペラ「蝶々夫人」。
昨年、5月に東日本大震災のチャリティー公演として歌いに行きました。
場所は韓国ソウル、セジョンセンターです。
韓国へ歌いに行くのは2度目でした。
演出はイタリア人でしたが、着物は不思議な芸者風、
花魁を意識したようです。
舞台上には突然、戦国時代の旗を持った男性が現れてしまったり...
どうしようかと思いましたが、以前ヨーロッパで観劇したものの中
でもかなり中国に似た演出もありました。
日本と中国の違いは海外の人にはわかりにくいようです。
日本の美はとても繊細で素晴らしいのですが。
食事の面では、美味しくキムチやお肉を頂く機会が多かった
ソウルですが、オペラのリハーサルは数週間に及びますので
日を追う毎に少し大変になってきます。
同じホテルに滞在していた日本人やイタリア人と外食する時には、
なるべく唐辛子の少ないものを頼んでホッとしてみたり。
中国滞在も食事には注意していました。
日本の食事が一番体に優しく、安心です!
パワフルで洗練されたソウルでチャリティー公演という意味の
ある舞台で蝶々さんのお話をオペラ歌手として伝えられた喜びは
一生忘れられません。
終演後のサイン会には大勢のお客様が並んでくださり、
日本人であることを誇りに感じる時でした。
安藤赴美子(ソプラノ)
Costume ― 2012年09月16日 07時59分

毎回どんな衣装を準備するか、会場に合うか悩むところですが、
以前オーダーで2着製作してもらったことがあります。
1つ目は陰影がある赤いシルクタフタを基本にセンターに石を
付けたいと製作者さんにお伝えしたところ、出来上がりには
スワロフスキー2000個にもなって、とってもゴージャスでした。
この衣装に負けない演奏を...とプレッシャーを感じつつ。
2つ目はコサージュ(写真)をたくさん使ったビスチェとスカートの
セパレートタイプをお願いしましたら、これも華やかで素晴らしい
衣装になりました。
スカートの色を変えてせんくらのステージで着るかもしれません。
あれこれ衣装を考えるのも楽しみの一つです。
極希にですが、イベント関連で歌唱するときにヘアメイクや衣装、
アクセサリーを提供してくれることがあります。
ファッションにも少し興味がありますので、ロベルト・カヴァッリの
ドレスを一度見てみたいと注目していた頃に、思いがけずスイスの
有名時計メーカーのイベントで数曲歌う際に用意されたドレスが
ロベルト・カヴァッリ。
その上、高級時計やアクセサリーを身に付けての歌唱だったため
いつもとは違う緊張感を伴い、滅多にないステージでした。
衣装などの助けを借りて、華やかな気持ちになるのは大切ですね!
色々な経験が出来ることに感謝。
安藤赴美子(ソプラノ)
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