だいすき2012年09月05日 13時12分


好きなピアニストはたくさんいますが、まだ演奏を聴きに行ける人の中で
とても心酔しているひとりにヴァレリー・アファナシェフがいます。
学生の頃から、彼が来日した時には極力足を運んでいますが、
特に近年のコンサートは哲学者のお話を聴きにいく、、、
という感覚で、深く感銘を受けます。

彼のリサイタルは作曲家の想いやその作品の意味に繋がりを
もたせてプログラム作りがされていて、たとえば演奏の順番は
ベートーベン、ドビュッシー、リスト、またベートーベン、と時代は飛び、
なおかつソナタの中の1楽章だけだったりいきなり小品になったりと
一見バラバラなのですが、全体を通して聴いていくとひとつの流れが
見えてきて、本を読んだかの如く強い説得力を持つのです。

ゆえに、曲間の拍手もなしで、登場するや否やただちに弾き始める
のも独特のスタイルです。

作家としても彼はすでに3冊の本を出しています。
その中でも一番新しいのが写真の「天空の沈黙」。
昨年リサイタルに行ってサインをして頂いた私の現在のバイブルです!。
非常に高度な、考えさせられる内容なので何度も読み返しながら
理解を深めていますが、 彼の思想や音楽に向かう姿勢すべてを
敬愛していると言っても過言ではありません。

左上のプログラムは自身のコンサートのときには必ず持ち歩いて
演奏前に読み返したり、 右上のインタビュー記事はキッチンの目に付く
ところに置いて、料理しながらちらちらと目に入るようにしていたり・・・
そうです、ただの追っかけです(笑)。

演奏のみならず、ことばでもっても影響を与えられる彼の才能には
圧倒されます。
その彼の言葉を繰り返し読みながら、音楽に対する真摯な気持ちを
常に忘れずにいなければ、と自分を戒めているのです。


三舩優子(ピアノ)

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