ニューヨークスタインウェイ2012年08月11日 10時09分

2日目の今日はピアノの話をしたいと思います。

日本で見かけるのは殆どの場合ハンブルクスタインウェイですが、
15歳の頃から10年間ニューヨークのジュリアード音楽院に留学
していた私はニューヨークスタインウェイをメインに練習していました。

艶のある塗装をされたハンブルクとは対照的に、つや消し塗装されて
いるニューヨークは非常に傷が付きやすく、ちょっと楽器に触れるだけ
でも細かな傷がつくくらいです。

実はこの薄いつや消し塗装、楽器から出る音をより豊かにする為に
考えられているそうです。

塗膜が薄い為、楽器全体で音が鳴りやすくなり、ニューヨークスタイン
ウェイのあの透明感のあるクリスタルの様な音を出すのに一役かって
いるのですね。

中の構造も少しハンブルクとは違っており、整音(音色の調整)も
ニューヨークの方がより柔軟に対応出来るようです。

このように、より良い音を追求して造られているニューヨークスタイン
ウェイ、私は大好きです。


中野翔太(ピアノ)

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