セ ラ ヴィ ― 2012年08月27日 08時47分
つい先日シリア出身の友人に連絡をとりました。
シリアの状況をニュースで目にするたび心が痛んでいたので。
友人いわく家族も無事だし地元に関しては心配いらないとは
話していましたが、遠くからみているとそれでも心配になって
しまうものです。
戦争、内乱・・そういうものと常に隣り合わせに暮らしていますが
どんなときも変わらず穏やかな人柄で、
いつもその場に平和をもたらしてくれるような(!)
そんな友人。
振り返るとこれまでに、その友人と一緒に行動していると
世の中の不条理さについて考えさせられるような出来事が
たまたまよく起こりました。
一緒に広島を訪れた際、原爆死没者慰霊碑の前で、
“この過ちは二度とくりかえしませんから”という言葉を心に
刻んでいたまさにその日に、皮肉にも海の向こうではイラク戦争が
勃発したり、たまたまエジプトで入ったカフェテリアのテレビで
私達共通の知人である映画監督が、たまたま結婚式に参列する為に
訪れたヨルダンでテロに遭い亡くなってしまったというニュースを
目の当たりにしたり。
3.11の震災後、気分の落ち込んでいた私を心配してかけてきて
くれた電話で慰めの言葉の代わりにその友人が言ったのが
“C’est la vie“
色々な意味をもつこの言葉だけど、
あのときほど心の奥に響いた“セラヴィ”はなかったかな。
ゲルティンガー祥子(ピアノ)
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