海抜2200mの景色!2012年08月07日 09時36分


SLに乗って一時間、雲より高いところまで行けるなんてすごいですね。
手作り感のある車両、線路も手作業で敷き詰めた感じです。

途中、地元のおじいちゃんと孫らしき2人に会いました。

「ぼく、大きくなったら、このSLの運転士になる」

そんな会話が聞こえてきそうです。

海抜2200mちょいです。
既に牛や羊に会いたい場合や、草や緑を求めるのには高すぎる・・・

日本の丸っこい山とは異なる、スイスらしい角のある岩山になってきます。

素晴らしい景色


西江辰郎(ヴァイオリン)
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

修行時代に先生に言われた印象的な言葉【5】2012年08月07日 09時55分


「オケはレヴェルが高ければ高いほど、ピアノが埋もれて聴こえなくなる」
(園田高弘先生)

このお言葉は、ラフマニノフのコンチェルトの3番のレッスン中、
先生がこの曲にまつわるエピソードの一つとして語られたものです。

ピアノ・ソロのユニゾンによるテーマの後、弦楽器にテーマを受け渡して
アルペジオで伴奏する箇所で、先生ご自身がドイツの名門オーケストラ
と共演された時、弦楽器の響きが重厚過ぎて16分音符がもぐって
聴こえなくなってしまい、困られたそうです。

オケの質が高い程、演奏が困難になるという先生のお話が面白くて、
笑ってしまいましたが、確かにコンチェルトの演奏の最も重要なポイント
として、ソリストの音色が際立って客席の隅々にまで届かなくてはならない、
という事があります。

この時のレッスンでは、メロディーをより遠くに飛ばすためにはただ
腕力でガムシャラに弾くのではなく、ペタリングや、バスも含めた左手の
鳴らし方で倍音を引き出し、音の輝きを増すように工夫する方法を教え
ていただきました。

現在も貴重なコンチェルト奏法の一つとして、演奏時に心掛けている事です。


青柳晋(ピアノ)

仙台フィル!2012年08月07日 11時01分


今年のせんくらでも、
仙台フィルのコンマスとして出演させて頂きます。
今日は身内自慢になってしまいますが、
仙台フィルのメンバーの良さについて書かせて頂きますね(笑)!
(写真は秋にミュージック・パートナー就任が決まった、
我がオケ自慢の世界的指揮者・山田和樹さんと、
仙台が誇る銘菓・萩の月←大好物の袋を持つ私)。


「仙台フィルは雰囲気が良いね!」と、
ゲスト出演して下さった音楽家がよくおっしゃって下さるのですが、
私もゲストコンマスで出演した時からそう感じ、
その事が仙台フィルに入った一番の決め手だったように思います。


良い雰囲気、それは音楽と人が好き、という人の集まりだからでしょう!
これってプロの演奏家にとって、とても、とても重要なものだと思います。
これが無ければ、お客様が感動する様な音楽を奏でる事は出来ないでしょう。

仙台フィルのメンバーは心底音楽が大好きで、
リハーサル時&本番時には「この曲素晴らしいよね!美しい!!」と盛り上がり、
弾き終えた熱気そのままに、ロビーに出てお客様との交流を
楽しみにする人ばかり。

こんなメンバー、そして演奏家が気持ち良く演奏出来る様に
細やかな気遣いをしてくれる裏方スタッフがいるからこそ、
震災後に250回を越える「音楽の力による復興センター」との
活動が出来たのだと思います。


これらの活動が評価され、エクソンモービル音楽賞、
渡邉曉雄音楽基金特別支援(私事ですが、宮城県芸術選奨)を
受賞する事が出来ました。

これらの賞に大いに励まされましたが、
何よりも私達の思いを感じて、「演奏に元気をもらいました」
とおっしゃって下さる方のお気持ちに応え、
音楽で東北を元気にしていきたいという思いが、
今私達の中に強くあります。



せんくらでは震災を経験して、今まで以上に
思い入れの強い作品となった
「新世界」、「モルダウ」、「第九」を演奏します!
私達仙台フィルの音楽のパワーを是非お楽しみください!!


神谷未穂(ヴァイオリン)