須川展也ヨーロッパ サクソフォン旅行紀 ―日本人作曲家の曲はかなり有名!【ケルンとラーベンスブルク(ドイツ)】2012年08月01日 09時19分


ケルン音大でマスタークラスをしたあと、
ドイツ南部のラーベンスブルクに行きました。

ボーネン湖のそばの古く美しい街並みが残る街です。
ここではアマチュアのサクソフォン吹きのための講習会を行いました。

普段、海外では、音大で専門的に学ぶ方々のための
マスタークラスばかりを行っており、アマチュアの方々を対象にした
マスタークラスは今回が初めてでした。

子供から大人まで、10名の受講生でした。
レッスンを受ける機会の少ない彼らに、基礎中の基礎から
レッスンを行いました。

皆さんがとても明るい表情で喜んでくれたのでうれしかったです。


須川展也(サクソフォーン)

須川展也ヨーロッパ サクソフォン旅行紀 ―日本人作曲家の曲はかなり有名!【ワルシャワ(ポーランド)】2012年08月02日 10時22分


ワルシャワ音楽院でマスタークラスを行ってきました。
ワルシャワと言えばショパン。ショパンと言えばピアノですが、
ここワルシャワ音楽院にはサクソフォン専攻生もたくさん在籍しています。

彼らが頑張っている姿を見て、世界中にクラシック・サクソフォンが
浸透していることを嬉しく思いました。

また、吉松隆さんや野田燎さんほか、多くの日本人作曲家による作品が
世界中に広まっていることを目の当たりにし、世界中の皆さんが
日本のサクソフォン界に注目していることを肌で感じました。

1週間お話ししてまいりましたが、僕にとって、5月と6月のヨーロッパ・
ツアーは、日本人として、日本の作品が世界中で愛されていることを
知る幸せな日々でした。

そのことを皆様に伝えることができ、とても幸せに思います。


須川展也(サクソフォーン)

ごあいさつ2012年08月03日 09時25分


みなさまこんにちは!
無事に過ごされていますでしょうか?

今日より一週間、せんくらブログのバトンを引き継ぎます。
どうぞお付き合いください!

今年のせんくらはソロと、セレーノ弦楽四重奏団の2公演。

ピアノの坂野さんとは共にデュオをさせていただいてから、
いつの間にか十年ほど経ちます。
ほんと早いものですね

9月30日、ソロではストラヴィンスキー、そしてグリークという
プログラムを組ませていただきました。
カルテットではコダーイの弦楽四重奏曲、民族的な音楽に
チャレンジです。

【62】
10:45~11:30
西江 辰郎(ヴァイオリン)
坂野 伊都子(ピアノ)
《ヴァイオリニスト 西江辰郎を聴く ストラヴィンスキーとグリーグ》

【57】
14:30~15:30
セレーノ弦楽四重奏団
《躍動と感動。
仙台生まれのカルテット「セレーノ」》


是非聴きにいらしてくだされば嬉しいです!

僕は2001- 2005年まで仙台フィルのコンサートスターをさせて
いただいて、2005年から現在の新日本フィルでコンサートマスターを
しています。

いまでも仙台での4年半という生活の中で、実に充実した時間を
過ごせたなと思っています。

ちょっと思い返してみるだけでもさまざまな出来事があり、初めての
国内での一人暮らしでもあり、いきなり1000曲ほどのオケ曲とも出会い、
初体験だらけでした。
色々な方との出会い、つながり、共演、などを通して、今でも多くの方が
連絡を取ってくださっていますし、ときには手紙や、お中元まで頂いて
しまいます。

ありがたや~

2012年も8月に入りました。
皆様とお会いでき、演奏を聴いていただけるのを楽しみにしています。

Viva!せんくら


西江辰郎(ヴァイオリン)

修行時代に先生に言われた印象的な言葉【1】2012年08月03日 10時20分


初めまして。
8月3日から9日までこちらのブログに初めてお邪魔する、
ピアノの青柳晋です。

リレー形式での一週間ブログを認めるにあたり、何について書こうかと
相当迷いましたが、この期間を使って、以下のようなテーマで書き進め
ることにしました。

それは、「修行時代に先生に言われた印象的な言葉」。

先生から受けるご指導の言葉は、その場で完全に理解出来るものでは
到底なく、何年も経ってから、様々な体験を通して心の中に浸透して
くるものだと思います。

私が今まで師事した先生方からいただいたアドヴァイスの中で、
特に印象に残っているものを毎日ひとつずつ、当時のエピソードを
交えながらこのブログに載せていきます。


【修行時代に先生に言われた印象的な言葉・1】

「ルービンシュタインは楽曲の為に存在しようとし、ホロヴィッツは
楽曲を自己表現の手段とした」(クラウス・ヘルヴィッヒ先生)

ルービンシュタインが弾くショパンのマズルカに耳を傾けていると、
恰も音が演奏の瞬間に新しく紡ぎだされているのかと思うほど
自然に音楽が流れていくのを感じます。一切の無駄な緊張や余計な
表現を省いて、曲に溶け込もうとする意思の現れではないでしょうか。

ルービンシュタインは曲を通じて大仰な自己主張を試みたのではなく、
音楽といかに無理なく、自然に一体になるか、ということを突き詰めて
いった偉大な音楽家だと思います。

一方、ホロヴィッツの弾くスクリアビンの小品や、バッハ=ブゾーニの
コラールを、それぞれの曲を創った3人の作曲家たちが聞いたら
どう思うでしょうか?
残念ながらその「実験」を試みる事は不可能ですが、きっと彼らは
ホロヴィッツが自分たちの想像を超えた、楽曲に眠っている新しい
魅力を引き出した事に感嘆するのではないかと思います。

ホロヴィッツの音色には「この世のものとは思えない」魔力があって、
それは時には深いため息であったり、厭世感であったり、
儚い夢であったりして、人の心をとろけさせてしまいます。

曲を取り込んで自分にしか出せない魅力を解き放つ、
デモーニッシュな音楽家ですね。

ヘルヴィッヒ先生は、どちらがどうかという事ではなく、
「私は前者が好きだが、あなたはどちらを志すのか?」
という事を私に問いただしたかったのだと思います。

音楽と作曲家の意図に誠実な先生は、ルービンシュタインとリヒテル、
ケンプを崇拝していらっしゃいました。
私は、恐れ多い事ですが、ホロヴィッツの出す音の一つに、
少しでも近づけたら本望です。

(リヒテルの平均率とケンプのシューマンも大好きですよ!)


青柳晋(ピアノ)

ごあいさつ2012年08月03日 10時30分


せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは。
仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター・神谷未穂です。
今日からの一週間、担当させて頂きますので、
どうぞよろしくお願い致します!

私にとって何回目のせんくらでしょうか。
仙台フィルコンマス就任前には従姉とのヴァイオリンデュオ
”デュオプリマ”で、就任後は仙台フィルのメンバーとして参加させて
頂いていますが、今回は嬉しい事に、ヴァイオリン&ピアノのデュオ
でも演奏させて頂きます!!

共演ピアニストは望月優芽子さん。
母校・桐朋女子高等学校&桐朋学園大学の同級生で、
数年前フランスで桐朋以来の何年振りかで再会する事が出来ました。

昨年、コンサートで初共演したのですが、音楽も会話も服装も
「これぞフランス!」、と思う様なお洒落さ。
私は彼女の大ファンになりました。

いつかフランスに関連のある曲を、フランスのエスプリを持った
ピアニストと録音したい、と長年夢見て来たのですが、
彼女との録音で、その夢が叶いました!!
このCDはちょうど、せんくらシーズンに発売になる予定です。

彼女とのコンサートはせんくら最終日の9月30日(日)の
16時〜16時45分、イズミティ21・小ホールです。

CDに収録した曲の中から5曲演奏させて頂きます。
サン=サーンスの「死の舞踏」は子供にも人気のある作品で、
教会の鐘の音から始まり、オバケがヒューと風に舞う様子、頭蓋骨を
鳴らす様子、最後の方には鶏の鳴き声まで楽器で表現しますよ!

プーランクの「バガテル」はとても珍しい作品で、
あまり聴く機会のない曲だと思いますが、リズミックで迫力のある、
私達のお気に入りの作品です。
(他の曲については、担当期間中にまた書かせて頂きますね。)
私だけでなく、皆さんも望月さんの持つお洒落センスに
魅了されると思います。是非聴いて頂きたく。

今日の写真はフランス・ランスのサーカス場でのコンサート終演後に、
望月さんの友人カメラマンに撮って頂いたもの。
とっても素敵な会場でした!!
でも舞台正面の大きなカーテンから登場するので、サーカスに出る
動物の気分も味わえましたよ(笑)。


ではまた明日。


神谷未穂(ヴァイオリン)


私のブログもご覧頂けたら幸いです。
http://www.yaplog.jp/miho1017/