La Contessa2012年09月15日 11時57分


モーツァルト作曲のオペラ「フィガロの結婚」は10年ほど前から
使い始め、Barenreiter社の表紙が青いピアノヴォーカルスコアを
使用しています。

このモーツァルト作品はイタリアで数ヶ月勉強し、その後オランダでも
伯爵夫人役を歌ってきた素晴らしいソプラノ歌手の下でトレーニングを
受けたので、長旅のスーツケースに幾度も押し込んだせいか…
背表紙は剥がれ、最近は中の糸までポロポロと取れてきてとても
使い込んだ楽譜です。

フィガロはレチタティーヴォ(音付きのセリフ)も大変多く、ページ数が
多いので普段お稽古の時に持ち歩くのも重かったりします。
オペラのヴォーカルスコアの中で最重量かもしれません。
スコアの持ち運びについては、ピアニストの方で複数のスコアを
持ち歩く時に指を傷めないよう、スーツケースで持ち運びされている
のを見かけたことも。

リサイタルではこの「フィガロの結婚」伯爵夫人役のアリアも歌います。
伯爵夫人は身勝手な伯爵に苛立っているスザンナ、フィガロと共に
伯爵を陥れる計画をするのですが、夫人は若かった頃の伯爵との
甘く楽しい思い出を回想し、この手であの人の心を取り戻そうと
希望に満ち溢れた壮大なアリアです。

モーツァルトの音楽は常に前向きな喜びを運んできてくれます。


安藤赴美子(ソプラノ)

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